香港からマカオに行く場合、フェリーとバス、ヘリコプターという3通りの方法があります。
港珠澳大橋の開通で利用者が減ったフェリーですが、まだまだ便利な点も多く、ファンも多いです。
香港マカオ間のフェリーは3路線6ルートあります。
どれを利用するのが便利なのか、比較しましょう。
※情報は2020年1月現在のものです。1HKD(香港ドル)=約14円
交通機関比較
フェリーは、バスやヘリコプターと比べて利点があります。
フェリーと呼んでいますが、実際はジェットフォイル(水中翼船)です。速いですよ!
バスと比較
- バス
所要時間40分
料金大人65HKD(約910円)~
街から香港口岸(バス乗り場)まで1時間ほどかかる
到着地マカオ口岸から市内中心まで30分ほどかかる
ピーク時は5分に1本
車酔いしやすい人でも比較的酔いにくい
24時間運行
- フェリー
所要時間60分
料金171HKD(約2,400円)~
街の中心から利用できて移動が便利
ピーク時は20~30分に1本
船酔いしやすい人は対策必須
24時間運航のルートもある
港珠澳大橋を利用するバスと比較すると料金は高いですが、香港島や九龍半島のシティルートを利用する場合、街の中心から利用できるので移動の手間や時間が短縮されます。
限られた時間の旅行中、できるだけ時間のロスを避けたい方に人気です。
香港空港やディズニーランドからの移動の場合は香港口岸に近く、バスも便利です。
一方で、香港空港から直接マカオへ向かう場合は、フェリーなら香港入国・出国の手続きが不要で、香港に入国することなくマカオに入れるので根強い人気があります。
香港入国には入国カードの記入が必要なので、少しだけ手間なんですよね。
ヘリコプターと比較
- ヘリコプター
所要時間15分
料金4,300HKD(約60,200円)
ルートは1つのみ(香港島ーマカオ半島)
1時間~2時間に1本
- フェリー
所要時間60分
料金料金171HKD(約2,400円)~
ルートが6つある
ピーク時は20~30分に1本
ヘリコプターと比較すると、時間はかかりますが料金が格段に安く一般的です。
ルートと便数が多く便利で、目的地までスマートに移動できます。
フェリー路線比較
香港マカオ間を行き来するフェリーには、到着地や出発地により6路線あります。
宿泊地や目的地に合わせて選びましょう。
香港島発
- 上環ーマカオ半島
- 上環ータイパ島
セントラルやコーズウェイベイに泊まっている場合は、香港島からのフェリーを利用しましょう。
地下鉄「上環(Sheun Wan、ソョンワン)」駅と香港マカオフェリーターミナル(港澳客輪碼頭)は直結しています。
フェリーターミナルはショッピングモールに併設しており、地下鉄の駅から徒歩5~10分ほどです。
詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
九龍(尖沙咀)発
- チムサーチョイーマカオ半島
- チムサーチョイータイパ島
チムサーチョイ周辺に宿泊した場合などは、チャイナフェリーターミナル(中国客運碼頭)を利用するのが便利です。
地下鉄「尖沙咀(Tsim Sha Tsui、チムサーチョイ)」駅から徒歩10分弱で、フェリーターミナルのある中港城というショッピングモールに着きます。
チムサーチョイからのフェリーは、最終便がマカオ発21:30と早めです。
遅くなる場合は、帰りは香港島発着のフェリーを利用しましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
九龍半島ーマカオ(マカオ半島/タイパ)フェリー時刻表・料金・予約
香港空港発
- 香港空港ーマカオ半島
- 香港空港ータイパ島
香港空港からは、フェリーの運航本数が少ないです。
飛行機との接続の関係で長い待ち時間が発生することがありますので、バスの利用も検討しましょう。
マカオ半島行きとタイパ島行き比較
いずれもフェリーターミナルからホテル行きのシャトルバス、路線バス、タクシーが利用できます。
タイパフェリーターミナルには、LRT(ライトレール、鉄道)の駅があります。
- マカオ行き(澳門、Macau)
世界遺産やマカオタワーなど、マカオ半島の観光をするならマカオ半島行きを選びましょう。
聖ポール天主堂跡までタクシーで15分、路線バスでリスボア前バスターミナルまで10分ほどです。
- タイパ行き(氹仔、Taipa)
コタイ地区やコロアン島など離島エリアの観光をするならタイパ島行きが便利です。
LRTでウィンパレスまで10分、シャトルバスでベネチアンまで10分ほどです。
フェリーのチケットは、オプショナルツアー予約サイトのKlook で予約できます。
ターボジェットとコタイウォータージェット
マカオ半島に到着するフェリーは赤い船体の「Turbojet(ターボジェット)」という船会社が運営しており、タイパ島行きは青い船体の「Cotai Water Jet(コタイウォータージェット)」という船会社が運営しています。
ちなみにターボジェットはリスボア、コタイジェットはサンズのグループ会社です。
Wi-Fiは、いずれも香港空港発着以外のシティルート路線で、無料で利用できます。
料金は、どちらも変わりません。
ターボジェットはマカオの発展とともに歩んできた歴史ある会社ですが船体が少々古く、コタイジェットの船は新しくきれいです。
フェリーで快適に香港マカオを移動しよう!
便利なフェリーは香港マカオ間の移動の定番です。
旅行の際は、目的地までスムーズに向かえるフェリーを利用する方が多いと思います。
60分間船に乗るのは、慣れていないと長く感じるものです。
船酔いしやすい方は酔い止めを飲んだり、乗船前に食べ過ぎない、乗船したらすぐに寝るなど対策を万全にしておきましょう。
マカオのガイドブックは地球の歩き方 マカオ 2018~2019がおすすめです。地図が素晴らしい。
以下におすすめのマカオ旅行本を紹介しておきます。
マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。
CREA Traveller Autumn 2019 (新しさと懐かしさと 香港・マカオ)