1993年に香港で作られたトラウマ映画「八仙飯店之人肉饅頭」をご存じですか?
R18指定となった理由がよくわかるような、見る人の心を握りつぶす怪作ですが、実はこちら85年にマカオで起きた実話が基になっています。
実際の現場を訪れながら、事件について語りました。
ロケ地紹介
肉まんはお好きですか?
飲茶の本場マカオでは、チャーシューまん(叉燒包cha1 siu1 baau1)がとても人気があるんですよ。
オープニングの撮影に使ったのは、真點心。
朝定食のチャーシューまんセットは、熱々の蒸したてチャーシューまんが2個と豆乳がセットで18MOP(約240円)と、とってもお得でした。
人肉饅頭の話をしながら、モグモグ肉まんをほおばる演出がウケました。
事件の顛末を語ったのは、マカオ半島北部の三角花園という場所です。
事件の起きた八仙飯店のあった場所は、現在は工事中の交差点の位置、またはホテルがある場所だと考えられます。
最後のシーンでは、手足が複数発見されたコロアン島のハクサビーチへ向かいました。
久しぶりに風が強く寒い日だったので、真夏の事件現場の雰囲気はありませんが、恐ろしい事件の寒々しさが出ています。
『皇朝』釜焼きチャーシューとふかふかの皮 チャーシューまん (20個入(10個入×2箱))
八仙飯店事件の恐ろしさ
まず実話がもとになっているというのが、恐ろしいところです。
レストランを営む家族10人が、一晩の内に姿を消しました。
被害者は未成年3人を含む8〜80歳でした。
8歳の子供にまで手をかけるなんて、無慈悲さが際立ちます。
次に、人肉饅頭の噂が出た経緯が恐ろしいです。
真夏の事件だったにも関わらず、周囲では異臭騒ぎなどは全くなく、犯人は中華料理店を営んでいたことから、人肉でスープやチャーシューまんを作っていたと噂されました。
最後に、犯人は何食わぬ顔をして被害者のレストランを乗っ取り、車や不動産を利用していました。
不審に思われるとは考えなかったのでしょうか?
映画のこぼれ話
主演のアンソニー・ウォン(黄秋生)さんの、鬼気迫る演技が脳裏に焼きついて、忘れがたいです。
香港のアカデミー賞こと香港電影金像奨(香港フィルムアワード)で、主演男優賞を受賞しました。
でも実は、アンソニーさんはこの映画が大嫌いだそうですよ。
香港映画は、グロ表現が実に豊かです。
特に一家に手をかけていくシーンは悪趣味を極めており、あなたも一度観ればこの映画に手を出してしまったことを、きっと後悔しますよ。
マカオの怖い実話
中国返還前のマカオでは、想像を絶するような恐ろしい事件が起きていたのです。
まだ見たことがない方で、興味がある方は、一度映画を鑑賞してみてはいかがでしょうか。
映画のお供に肉まんを用意するのもおすすめです。
怖いもの見たさの欲求が、完全に満たされることを保証します。
マカオのガイドブックは地球の歩き方 マカオ 2018~2019がおすすめです。地図が素晴らしい。
以下におすすめのマカオ旅行本を紹介しておきます。
マカオ行ったらこれ食べよう!: 地元っ子、旅のリピーターに聞きました。