マカオの旅行に役立つ、年間を通した天気情報を紹介します。日本とは少し違うマカオの気候や、観光や滞在に適したおすすめの服装コーディネートについて、マカオ在住ツアーガイドがお伝えします。旅行準備の参考にしてください。
この記事で紹介した気象情報は、1981～2010年の気象データからマカオ気象局が算出し、2019年現在発表しているものです。
マカオのリアルタイム天気
マカオの現在の天気です。PC版では一週間の天気予報が見られます。
雨の予報が出ているときは、にわか雨も含まれます。朝雨が降っていなくても、念のため折りたたみ傘を持っておきましょう。
マカオの気温
マカオの年間の気温をグラフにしました。マカオは5月から10月まで平均気温が25℃を超える夏日です。4月から10月いっぱいは暑くなることもありますので、半袖を用意しておくといいでしょう。
6月から9月中は、最高気温が30℃を超える真夏日が続きます。湿度が高く、汗をかきやすいです。紫外線予防には長袖のカーディガンやシャツよりも、帽子や日傘をおすすめします。屋外で活動する際には、水分補給を忘れずに行いましょう。屋内の冷房対策には、薄手のストールなどをカバンに忍ばせておくのがベストです。
マカオの降水量、湿度
マカオの年間の降水量と湿度を見ると、4月から9月まで降水量が多いです。気温が上がり夏の陽気になってくると、にわか雨やゲリラ豪雨が多くなります。
マカオの台風
7月から10月は台風シーズンです。この時期の旅行は、天気予報を意識しておきましょう。
台風シグナル1～10
マカオでは台風が接近した場合、1～10までのシグナルを発令して市民に注意を促します。シグナル1では、旅程に影響がでることはほとんどありません。
シグナル3では、マカオタワーやパリジャンのエッフェル塔の展望台が閉鎖されます。
シグナル4～7はなく、シグナル8で台風上陸です。飛行機やフェリー、バス、橋の通行が全てストップします。タクシーはまれに空車がありますが、緊急事態なので法外な値段を請求される可能性があります。台風の際には、乗車前の運賃交渉は必須です。高くても納得できる場合のみ乗車しましょう。
台風の強さや危険度によって、シグナルは8、9、10と上がります。シグナル8以上が出た場合は、多くの学校や会社も休みとなります。台風に当たってしまった場合は残念ですが、安全のためできるだけホテルから出ずに過ごした方が良いでしょう。
移動日に台風が直撃した場合は？
帰国や香港出発など移動日にかかるときは、ツアーなら旅行会社の指示が入りますのでそれに従いましょう。例えば香港はすでにシグナル3になっていて飛行機が定刻通り出発するのに、マカオはまだシグナル8でフェリーが運休したままなので飛行機に乗れない、ということもあり得ます。ですから場合によっては、香港に前泊することもあります。ツアーでなく個人手配の旅行の場合は、的確な判断力が必要とされる場面です。
マカオの雨、雷、霧の日数
マカオ旅行で注意したいのが、雨や雷、霧です。一年間の発生日数を表にしました。
フェリー遅延の原因になる霧は、3月から4月にかけて発生日数が増えます。春先のフェリー利用は、時間に余裕をもってスケジュールを組むのがおすすめです。
6月から8月はにわか雨も含めて半月以上雨が降っています。朝晴れていても急に降り出すことがありますので、観光には傘を持って出かけた方が安心です。晴雨兼用の傘なら日よけにもなります。
夏のマカオの楽しみ方でおすすめなのは、ホテルのプールで泳ぐことです。しかし雷警報が出てしまったときは、ただちにプールから上がらなくてはいけません。夏は雷が多い季節でもあります。レジャーの際には天気予報に気をつけておきましょう。
マカオのベストシーズン
マカオのベストシーズンは11月です。雨が少なくなり、秋晴れの気持ちいい行楽日和が続きます。気温が下がり、湿度も下がってマカオで最も快適な時期です。青空の美しいいい写真が撮れる季節ですから、写真好きな方には特におすすめです。
マカオの四季
マカオにも、日本ほどはっきりはしていませんが、ゆるやかな四季があります。季節ごとのおすすめや服装、注意点を紹介します。
マカオの春
春はマカオにも桜が咲きます。街路樹や公園に咲き始めた花は、マカオの春の訪れを告げるようです。
春は気温と湿度が上がり始め、まれに霧の出る朝があります。霧で問題なのは、フェリーの遅延です。予定は詰め込まず、時間に余裕を持って行動計画を立てましょう。
春の服装
徐々に暖かくなってきますが、まだ肌寒いこともある時期です。シャツにカーディガンや薄手のニット、スウェットなどがおすすめです。日中と夜の寒暖差は小さく、夜もあまり寒くなりません。
3月の天気
最高気温21℃、最低気温16.2℃
月に12日程度の雨、月に6日程度の霧
4月の天気
最高気温24.7℃、最低気温20.2℃
月に12日程度の雨、月に5日程度の霧
マカオの夏
ゴールデンウィークを過ぎると、マカオの長い夏の到来です。気温とともに湿度が上がり、不快指数が上昇していきます。日差しもジリジリと強く、晴れた日は石畳に日光が反射して、焼け付くような暑さです。
暑い日にはプールで気持ちよく泳いで、リゾート気分を楽しむのもおすすめします。水着を準備していきましょう。夏は雷や雨に見舞われることがあるので、天気予報に注意してください。
アートマカオも開催されています。快適な屋内で、アート巡りをするのもいいですね。
夏の服装
暑いので、半袖やノースリーブがベストです。ショートパンツやミニスカートでは入れない教会がありますので、世界遺産めぐりをする日にはマキシスカートや長ズボンをはくか、足を覆える大判のスカーフの用意が必要です。
日よけには日傘や帽子、サングラスを持って出かけましょう。日傘を使うと体感温度が下がりますので、男性にもおすすめします。紫外線対策は、長い手袋や長袖など肌を覆うものは暑いです。日焼け止めを活用しましょう。
屋内では冷房が効きすぎていることがあります。冷房対策に、大判サイズのストールや薄手の上着をカバンに入れておくと、冷えすぎる心配がありません。ホテルの部屋が冷えすぎていることがあるので、女性は長袖のパジャマを用意していくのもおすすめです。
5月の天気
最高気温28.4℃、最低気温23.6℃
月に14日程度の雨、月に7日程度の雷
6月の天気
最高気温30.3℃、最低気温25.6℃
月に18日程度の雨、月に10日程度の雷
7月の天気
最高気温31.6℃、最低気温26.2℃
月に16日程度の雨、月に9日程度の雷
8月の天気
最高気温31.5℃、最低気温26.1℃
月に16日程度の雨、月に10日程度の雷
9月の天気
最高気温30.4℃、最低気温25.1℃
月に12日程度の雨、月に7日程度の雷
マカオの秋
マカオのベストシーズン到来です。秋晴れの気持ちいい日が続きます。12月半ばを過ぎるとさすがに肌寒くなりますが、晴れた日は暑いくらいに感じることも多いです。
秋はマカオで多くのイベントが開催されます。9月半ばから10月初旬にかけての中秋節から国慶節には、ランタンフェスティバルや毎週末に花火コンテストが行われ、にぎやかな雰囲気です。11月にはマカオの街をスーパーカーが駆け抜ける、市街地レースのマカオグランプリが開催されます。きらびやかなクリスマスの飾りつけやイルミネーションも見どころです。
秋の服装
服装は半袖のTシャツに薄手のカーディガンをはおったり、長袖カットソーやシャツを着るのにぴったりな気候です。急に暑くなることもありますから、調節しやすい重ね着を楽しみましょう。
10月の天気
最高気温28.1℃、最低気温22.6℃
月に6日程度の雨
11月の天気
最高気温24.1℃、最低気温18.3℃
月に4～5日の雨
12月の天気
最高気温20.1℃、最低気温14℃
月に4～5日の雨
マカオの冬
マカオの冬は、それなりに寒いです。最低気温が10℃を下回る日が1年に10日ほどあります。石畳の街なので、冷える日は足元からしんしんと底冷えする感じです。夏の長い地域ですから暖房設備が充実しておらず、たいていのマカオ市民は厚着で冬を乗り切ります。
フェリーやバスには暖房設備がついていないので、寒く感じることがあります。冬に来られる方は、「思ったより寒いのね」とおっしゃるお客さんが多いです。
元旦以上に盛り上がる旧正月、春節の季節です。新たな一年を迎える祝賀ムードに包まれて、マカオが最も華やかに彩られます。イルミネーションや花火、パレード、獅子舞やドラゴンダンスなど様々なイベントが目白押しです。
冬の服装
セーターやスウェットに重ね着を楽しみましょう。コーデュロイやレザーもおすすめです。折りたたんで小さくなるダウンジャケットや、ヒートテックなどの薄手でも暖かい機能性下着があれば、身軽に動けます。
冬はコートやマフラーが必要です。防寒は、日本から来る際の服装でOKです。手袋や帽子までは必要ありません。
1月
最高気温18.2℃、最低気温12.5℃
月に5～6日の雨
2月
最高気温18.5℃、最低気温13.6℃
月に10日程度の雨、月に3～4日の霧
マカオの天気を理解して旅行を楽しもう！
日本とは気候や冷暖房環境が違うマカオでは、最適な服装や準備のポイントがあります。特に夏場は屋内と屋外の気温差がありますので、体調を崩さないよう服装に気を配りましょう。旅行の時期に合わせた、最適なおしゃれを楽しんでください。
