収束間近?マカオの最新新型コロナウイルス関連情報2020年4月

3週間、新規感染者0が続いているマカオの新型コロナウイルス関連情報について、マカオ在住の筆者が最新の情報をまとめました。

 

※情報は2020年4月30日現在のものです。1RMB(人民元=約15円)、1MOP(マカオパタカ=約13.5円)  

 

マカオの最新情報や現地の様子を Twitter(@macaukiva)で発信しています。

 

 

 

 

 

マカオの新型コロナウイルス感染者数

マカオ コロナウイルス

累計45人

34人退院済み

現在11人が入院中

死亡者は0、現在は全員が軽症です。

 

21日連続新規感染者数0

強硬な鎖国政策が功を奏しています。

 

鎖国は継続

ほぼロックダウン状態のマカオでは、厳しい水際対策が続いています。

4月15日以降、マカオ行きの飛行機に搭乗する人に対し、PCR検査で陰性の証明を提出するよう義務づけました。

証明書がない場合は、搭乗を拒否されます。

 

  • マカオ居民香港、台湾、その他外国への滞在歴がある場合は14日間の隔離
  • 中国、香港、台湾居民
  1. 中国からの入境は即日可。広東省、河南省、浙江省、重慶市、北京市、上海市に滞在歴がある場合は、6~8時間の医学検査が必須
  2. 14日以内に香港・台湾に滞在した場合は14日間の隔離
  3. 14日以内に外国に滞在歴がある場合は入境禁止
  • 外国人:マカオ入境は禁止

 

香港政府は、5月7日までの予定だった鎖国政策を6月7日まで延長しました。

中国本土およびマカオの人は、香港入境時に14日間隔離されます。

引き続き、外国籍は香港に入境できません。

 

隔離政策は順調

4月29日現在、75名が指定ホテルにて14日間の隔離生活をしています。

これまでに累計4,108人が隔離され、PCR検査で陰性の結果を受けて開放されました。

 

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6月までのイベントは一部取り消し

5月の演奏会や、6月までのタイパビレッジのフリーマーケットなど、一部のイベントはすでに取り消しが決定しています。

集まらない、マスクの着用を必須とするなどのルールが、まだしばらく適用されるようです。

 

マスク配給政策は継続

IDと労働ビザを持つ市民に、10日に1回10枚8MOP(約100円)でマスクを販売する政策は5月末まで続く予定です。

購入は、身分証番号に紐づけて管理されています。

 

市販のマスクも薬局やスーパーで見かけるようになりました。

1箱50枚入りおよそ150~180MOP(約2,000~2,500円)です。

今月、日本に数箱送りましたが、2週間以上時間がかかっています。

 

学校再開スタート

マカオ コロナウイルス 4月

 

大学は、4月20日に授業を再開済みです。

また、5月4日から高校、5月11日から中学校が再開を決定しました。

これを受け、教職員5,000人に対してPCR検査が行われています。

 

中国本土から越境してマカオへ通学する生徒に対しては、PCR検査が行われます。

検査費用は自費で、160RMB(約2,400円)です。

 

小学校と幼稚園については未定ですが、中学・高校の後に小学校高学年、低学年と段階を経て通学を再開します。

 

幼稚園以下の子どもたちを預かる託児所の再開は、停止の要請が出ています。

 

コロナ不況に苦しむマカオ

マカオ コロナウイルス 不況

観光都市のマカオでは、経済が旅行客に支えられていました。

鎖国状態の現在は、ほとんどの場所で売上が減少しています。

 

2020年2月の飲食・小売業

マカオの飲食店の内、98%が売上が減少しました。

小売り店もスーパーマーケット以外は不調で、85%が売上が減少しています。

 

3月度は調査中ですが、飲食業では約80%、小売り業では約60%が前年比50%以下になるだろうと予想されています。

 

実際に、閉店セールを行うお店や、閉まったまま再開しないレストランを見ることが増えました。

 

2020年3月の旅行客

3月のインバウンド旅客は、前年比94%減の21万人でした。

そのうち中国本土の旅客が17万人で80%減、香港の旅客が4万人で60%減となりました。

その他の地域からは、ほとんどマカオを訪れていません。

 

隔離対象を除くホテルの稼働率は23.2%で、昨年に比べて約70%減となりました。     

5つ星ホテルに限ると、同75%の減少です。

 

マカオから旅行会社のツアーに参加した人は1,400人で昨年比99%マイナスとなりました。

今、マカオから海外旅行に出かける人は、ほとんどいません。

 

カジノは8割営業

マカオの各カジノは、面積の8割が営業を再開しています。

ただ、旅客が少ないため売上は戻っていません。

3月度のカジノ売り上げは、前年比97%減でした。

5月1日より電子マネー利用開始

消費促進、景気刺激対策のためマカオ居民に配布された3,000MOP(約4万円)の利用が始まります。

利用可能期間は7月までの3か月間で、1日に300MOP(約4,000円)まで使用できます。

 

これに合わせて、商品価格の値上げをするスーパーなどが出てきました。

一部の商品を定価よりも高値で販売するお店が現れ、あまりにひどいと問題視されています。

一方、この機会に消費の機会を増やしてもらおうと、電子マネーを使うことで割引キャンペーンを行う良心的なお店もあります。

 

収束ムードは強いが油断禁物

マカオは市中感染を抑えられている地域です。

学校の再開が始まり、街に出て運動をする人が増えたりと、市民の間には収束ムードが漂っています。

ただこれから人の出入りが増えたり、自由に入境ができるようになると、また感染例が増えるかもしれません。

まだまだ気を緩めず、自衛を欠かさずに、終息宣言を待ちたいと思います。

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