マカオモンスターマンションのクラスターと台風新記録2021年10月

マカオの新型コロナ感染者が75名から77名に増えました。

現在の状況をお知らせします。

 

情報は20211011日現在のものです。

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マカオ77人目のコロナ感染発覚

この2人は、第75例目となったベトナム人女性から感染したことが判明しています。

1人は同じマンションに住んでいた内装業者で、1人は女性の友人で同じ時間を過ごした濃厚接触者でした。

2人とも数度のPCR検査陰性を経て、陽性に転じています。

 

このベトナム人女性は昼間内装業者で働きながら、夜は男性客を取っていたようです。

性産業に従事していたということで、市中感染の拡大が懸念されています。

警察の調べにより、923日から感染発覚の104日までに3人の男性と過ごしていたことがわかっています。

今後の状況次第で、政府は第4回目の全市民PCR検査も視野に入れているということです。

 

マカオ版モンスターマンションでの感染

マカオ モンスターマンション

今回感染の舞台となったのが、マカオ版モンスターマンションと言われるマンションでした。

ここは風通しが悪く、住宅が密集しているため、隔離施設として不適であると専門家から指摘されました。

これを受け、これまでのマンション自体をそのままロックダウンする方法から、一旦住民全員をホテルに避難・隔離させる方法が取られました。

すでに268世帯に住む821人全員が避難を済ませています。

 

ちなみに1度撮影に行きましたが、壁に東南アジアの言葉で注意書きが色々書いてありました。

きっとベトナム語だったのですね。

タバコの臭いが染みついた、独特の雰囲気のある場所です。

このマンションを調べていたら、不動産価格が出てきました。

45年、48平米の1室の販売価格が268MOP(約3,750万円)

日本だと立派なお家が建てられそうな価格です。

4,000万円も出して、こんなゲットーみのあるお家を購入しないという方が大半だと思います。

実際は治安が悪いということもなく、普通の方々が住んでおられるんでしょうが…。

マカオのインフレを改めて感じました。

 

マカオは危険地帯?

今回マカオで初めて市中感染の拡大が見られていることから、中国国内ではマカオから中国へ入境した人を強制隔離してます。

北京では109日から入境後14日間の隔離+7日間の健康観察、マカオと陸続きの広東省珠海市では106日から入境後14日間の隔離が義務付けられました。

 

マカオで帰宅困難者となっていた越境学生については、おうちの方が迎えに来て珠海で14日間の隔離に入っています。

学生は授業再開のめどが立たず、オンラインで在宅学習の指示が出ています。

 

マカオは世界一人口密度が高い地域です。

市中感染が広がると、パンデミックの危険があります。

ただ、3回目の全市民PCR検査では全員陰性でしたので、危険というほどではないと感じています。

このまま1週間、2週間何もなければ入境制限等は解除されるでしょう。

 

[Booking.com]
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国慶節連休の人出

中国からの観光客が自由に来られなくなった今年の国慶節連休は、寂しいものでした。

1週間のマカオへのインバウンド旅客数は合計8,159人。

これはコロナ前の2019年と比べると、99%マイナスです。

以前は観光客が多すぎて、オーバーツーリズムを感じる場面が多かったですが、今回はコロナ拡大の影響で観光客はほぼゼロ。

観光業界には厳しい結果となりました。

 

新記録台風「獅子

引用:澳門教青局

109日から週末にかけて、台風と大雨に見舞われたマカオ。

台風「獅子山」はシグナル8発出、翌日は赤色暴雨警報が出ました。

シグナル8は、学校や会社がお休みになるほどの危険な状態です。

バスや船、飛行機などの交通機関も全てストップします。

赤色暴雨警報も、学校がお休みになるほどの大雨です。

 

今回の台風「獅子山」は、4つの新記録を打ち立てたと話題になりました。

  1. 1960年以来、最も遠い場所(450キロ)に位置しながらシグナル8を出した
  2. 1990年以来、最も長い時間(20時間)シグナル8を出した。
  3. 台風シグナルの出ている間、460ミリの雨量を記録した。(40数年で最多)
  4. 1953年以来、10月の1日最大雨量を記録(モンテの砦にて10月10日18時までに316.2ミリ)

 

大きな被害はありませんでしたが、せっかくの週末に何もできないと恨み節があちこちで聞かれました。

今週は14日から重陽節という祝日がありますが、現在大型の台風が近づいており、2週連続お休みがつぶれるのではないかと懸念されています。

今年の夏はあまり台風は来ませんでしたが、今月になって立て続けに台風の影響を受けています。

 

波乱の10月

間もなくベストシーズンを迎えるマカオ。

10月を乗り越えて、明るい来月を迎えたいものです。

 

前回の記事でお知らせした、シティオブドリームスのクラブCUBIC閉店について続報です。

経営権はメルコが取得し、また新たなクラブが出来るようです。

今回のニュースは残念でしたが、よりよいものを作ってくれると期待しています。

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